清須市I様邸

施工前

こちらは御祖父母から譲り受けた築90年というお宅でした。
植物がお好きだったということでありとあらゆる場所に植物が繁茂しておりました。
I様ご夫婦は、森のような状態の庭をもう少し使い勝手の良い庭にしたいとの事でした。
 
具体的には特に残したい樹木はないけれど、一番大きな柿の木はとてもおいしい柿がなるので気に入っている。
けれど無剪定できていたので木が大きくなりすぎて収穫するのが大変なので少し小さくしたい。
 
バーベキューなどが出来るスペースが欲しい。
できればそこで小さな音楽会が出来る感じがいい。
 
夏に草がすごいのだけど、どれが草だか植えた植物なのかわからないのをなんとかしたい。
 
という事でした。


最初は森でした。

外に出るのがちょっと面倒な高さでした。

元の状態No.2

コンクリート塀でした。

施工後

最初はご夫婦は樹木が特に嫌いな訳ではないけどぼうぼうなのであまり残したい樹種はないということでした。
確かに定期的な剪定が必要な樹種がほとんどなのですが、残念ながら切ってはいけない箇所を切り、残さないといけない箇所を切ってある樹木は可哀想な姿をしておりました。
 
また、空いている場所に最終樹型がどんな形になるか考えずに植えたであろう植物達は庭のスペースを限りなく狭くしていました。
 
私は新しく樹木を植えるのも好きですが、そのために元々植わっていた樹木を切り倒してまで植えたいとはあまり思いません。
どうしても困る理由が無い限り、残したいと考えています。
切るのは簡単ですが、自分たちより先にそこに住んでいた(?)植物を処分するのは気がひけます・・・。
I様のお庭では適切な剪定をし、適切な場所に移動すれば広く使いたいというご要望を満たしながら、共生できると思いました。
 
そのため、まず最初にした事は剪定と移動でした。
常々言っておりますが、私はお施主様に恵まれております。
既存の植物を残し庭を替えていくというのはお金より、時間がかかります。
 
植えて間もない樹木であれば移動は簡単ですが、長年庭に植わっていた樹木は簡単に移植できません。
適期に(落葉樹は冬場に、常緑樹は真夏を避けた暖かいときに)移植、根きりという人間の都合ではなく植物の都合を考えて行わないといけないのです。
これを快く了承してくださったI様邸はトータル時間でいけば2.3週間の工事だと思うのですが、一年という時間をかけて施工させて頂きました。
 
時間がかかった工事ですが、「工事の度に変わっていく庭を楽しませて頂きました」というありがたいお言葉を奥様から頂きました。
こちらこそ意向を聞き入れてくださり、本当にありがとうございます。
 
結果としてさようならした樹木は3本のみです。
適材適所に移動した植物たちは新しい場所でI様邸でこれからも育っていくでしょう。


室内からも出やすくなり水場も立ち上げて使いやすくしました。

大きい樹木は全く動かしていません。剪定で...

元々庭に転がっていた川石を使って飛び石に。

切り戻して新しく樹型を作り直していきます。

風通しもよく威圧感のない板塀にし出入り口も設置。人の気配は感じられます。縁側と同じデザインにしてあります。